2021年12月03日
世界最長の漂流日記展示・・・資料館企画展「船長日記から開国へ~成立200年~」開催中
484日間に及ぶ世界最長の漂流日記を取り上げた企画展「船長日記から開国へ~成立200年~」が現在、新城市設楽原歴史資料館で開催されています。19日まで。
船長日記は、200前に新城藩の池田寛親が、太平洋を漂流した半田市の船頭・小栗重吉から聞き取ったことを3巻にまとめた書で、1988年に同市の宗堅寺で見つかりました。
鎖国により海外との交易が3ヶ国に限られていた江戸時代に14人乗りの船「督乗丸」が嵐に遭い漂流。乗組員は水、食料の確保に苦労しながら漂流に耐えました。幸いたくさんの大豆が荷としてあり、海水から真水を作るランビキを制作し、水にも困らなかったそうです。しかし、ビタミン不足という栄養の偏りから次々に亡くなりました。やっと484日目に米国西海岸沖で救助されたとき、生存者は3人だけでした。
同展には、日記の原本、関連する資料、池田寛親に関わる絵や資料が25点展示され、漂流の状況がわかりやすく説明されています。
18日(土) 午後2時から、ノンフィクション作家・漂流民研究家の春名徹氏の記念講演会「船長日記から拡がる豊かな世界」が開かれます。
【開館時間】 午前9時~午後5時
【観 覧 料】 一般300円、小中学生100円。
団体割引、共通券あり。
【問い合せ】 設楽原歴史資料館 ☎0536-22―0673