2024年12月09日
引地の「かけはし農園」で留学生と住民らが大根収穫祭
豊岡にある海外留学生らと住民との交流場「かけはし農園」できのう8日、大根の収穫祭が行われ、約40人が収穫作業と交流会を楽しみました。
参加したのは、大野にある日本語学校「コウブンインターナショナル」に通う技能実習生のベトナム人4人と留学生のヤンマー人1人、バングラディッシュ人9人の14人。地元住民12人のほか、下江洋行市長と小林秀徳市議と竹下修平市議も加わりました。
参加者は、9月に植えて大きく育った大根を次々に引き抜いていきました。同時に、畝(うね)を作ってタマネギの苗植えも行いました。母国で農家だった留学生も多く、手慣れた様子で鍬を使い「なつかしい」と話す留学生もいました。作業はあっという間でしたが終始笑顔が溢れていました。ミャンマーのモンアウンさん(25)は、4月に来日し、現在市内スーパーでレジの仕事をしています。「将来は日本に住みたい」と流暢な日本語で話していました。
交流会は隣接する引地公民館で行われ、ベトナム料理や日本料理を味わい、紙芝居やオカリナ演奏などを楽しみました。
ベトナム料理は、技能実習4人が伝統的料理「バインセオ」を作りました。お好み焼き風料理で、レタスに巻き、独特のタレに付けて食べます。4人は「ベトナムを思い出して作った」と口を揃えました。
下江市長は会の中で「皆さんとの交流がかなってうれしい。市は多文化共生を進めている。日本を第2の母国と思い、新城をふるさとと思えるように努力したい」とあいさつしました。
同校教師の豊﨑規正さん(62)は「留学生たちが日本に来てよかったと思い、今後他の土地で頑張ってほしい」と願いを述べました。
かけはし農園は、広さ660㎡。「国の違う留学生、住民のかけはしにしたい」と、地元の清水忠雄さん(70)、豊﨑さんらが中心となり、2019年にスタートしました。八楽児童寮の児童らも加え「かけはしファミリー」とし、これまでサトイモ、ジャガイモ、タマネギなど各種野菜の栽培や収穫・交流会を開いてきました。フェンス、看板・案内板設置など整備も行われています。