2019年02月18日
満光寺で涅槃(ねはん)図公開中

下吉田の青龍山満光寺(竹下毅昭住職)で15日から、釈迦(しゃか)の臨終の場面を描いた大きな涅槃(ねはん)図が公開されています。公開は、法要の行われる来月21日頃まで。
涅槃図は、縦約4㍍、横約3㍍。今から300年前(江戸前期)に水谷法橋僚甫により描かれたとされています。横たわる釈迦を中心に嘆き悲しむ人たち、60匹を超える鳥獣、生母・摩耶夫人、天女たちが色鮮やかに描かれ、保存状態も良好。寺では、毎年釈迦の命日(旧暦2月15日)から1か月余り公開しています。
【満光寺に伝わる逸話】
武田軍に追われた徳川家康が満光寺に宿泊し住職に翌朝一番鶏が鳴いたら起こしてくれるよう頼みました。その日に限っていつもより早く一番鶏が鳴きましたが住職は約束どおり家康一行を起こし、家康たちは出立しました。
直後に武田軍が到着。家康は一瞬の差で助かりその礼として満光寺の鶏に三石の扶持を与えたということです。
山の吉田の 満光寺様の
鶏(とり)になりたや鶏(にわとり)に
※その後、徳川家光から寺領二十石を与えられました。