2018年02月22日
富岡地域研究会が復刻版冊子「半原藩~三河領よりみた阿部家~」発行
富岡地区は、1636(寛永13)年から1871(明治4)年までの235年間、半原藩(安部氏)が領地替えもなく治めていました。安部氏は、半原藩とともに武蔵国と摂津にも領地を持つ2万石の在府大名(城無大名)でした。
郷土史家の故・本多美佐夫氏が生前、半原藩に関わる資料を収集し、調査し、それを冊子「半原藩~三河領よりみた阿部家~」にまとめ、1985年に発行しました。
富岡地域研究会(河村和司代表・会員10人)がこのたび、冊子の復刻版を発行しました。大きさはA4判55ページ。
冊子には、半原代官役所や周辺の様子、洞雲寺や神社、安部家の系譜や業績、幕末の混乱などが、資料を基にまとめられています。
河村代表らが、この貴重な内容を多くの人に知ってもらおうと、八名地域自治区の行政活動交付金を利用して復刻版を200部作製。関係者や関係機関、小中学校などに寄贈しました。研究会では今後テキストとして活用していくそうです。
河村さんは「地域でも、半原藩のことやこの地域がかつて中心地として活気があったことを知らない人が多い。この冊子により関心が高まってくれればうれしい」と話します。
復刻版は今後増刷するそうです。金額は未定ですが、有料で販売し、半原藩邸跡碑周辺整備などに生かしていきたいそうです。
<問い合わせ> 河村和司さん ☎090―5621―1931

