2024年11月21日
古民家ツアーで焼杉加工見学
古民家や日本建築を学ぶ古民家ツアーに参加している米国・カナダの建築関係団体「ティンバー・フレーマーズ・ギルド」一行が18日、新城市玖老勢の戸田工務店古材倉庫を訪れ、焼杉加工の実演を見学しました。
戸田桂一郎社長が「三角焼き」の伝統技法について説明し「炭化させることで、耐久性を高めるとともに、防火、塩害対策にもなる」と効果を述べ、実演が始まりました。
長さ4㍍、幅18㌢,厚さ18㍉の杉板3枚を三角になるように束ね、垂直に立てて、下から火を入れると、煙突効果で内側が焼け、上から炎が飛び出しました。しばらくして火を消すと、内側が焼けて黒くなった3枚の焼杉板ができました。
参加者らは、興味津々で実演を見つめ、スマホで動画や画像を記録していました。米ミシガン州で工務店を営むフランク・ベーカーさん(77)は「とても興味深い」と感心し「日本の複雑な軸組、昔からの技術はほんとうに素晴らしい」と話しました。
ツアーは、戸田工務店などが海外建築関係者向けのモニターツアーとして企画しました。今年4月に続き2回目。一行は、7日から21日の日程で関東から関西にかけて視察を行っており、東三河では新城市を拠点に、豊川市の神社、豊橋市の古民家などを視察しました。