2023年11月11日
東泉寺本堂で里山音楽祭・・・前川健生さんらの演奏
海老の大鳥山東泉寺本堂できょう11日午後1時から、里山音楽祭(遊音楽企画主催)が開かれました。東泉寺で育ったテノール歌手の前川健生さんら6人の音楽家が、山里にみごとな演奏を響かせました。
東泉寺では毎年4月、とうせん桜里山プロジェクト主催のコンサートを開催してきましたが、コロナ禍で中止かオンライン開催となり、本堂での開催は2019年以来4年ぶりとなりました。2011年3月、東泉寺里山に山桜を植樹したプロジェクト10周年記念も兼ねて行われました。
観客ら170人で埋め尽くされた本堂で、前川さんのほか、ソプラノの高橋さやかさん、尺八のブルース・ヒューバナーさん、バリトンの明珍宏和さん、ピアノの畠山正成さん、前川さんの父親で声明(しょうみょう)の前川睦生住職が演奏を披露しました。それぞれのソロ曲やコラボ曲など15曲を演奏しました。オペラと尺八のコラボ「魔笛のアリア」、曹洞宗声明「地蔵歎偈(じぞうたんげ)」、文部省かとオペラのコラボなど、ほかでは聴けない演奏が次々と飛び出し、会場は感動に包まれました。
地元の奥村常正さん(85)は「この日を楽しみにしていた。素晴らしい演奏で、山桜を植えた10年前を思い出した」と話していました。
前川さんは「多くの方のご協力で開催でき、驚くほど多くの方に来ていただきありがたい。里山の桜とともに音楽祭をこれからもつなげていきたい」と笑顔でした。
前川さんは、一宮市出身で新城市(旧鳳来町)海老で育ち。時習館高校卒業後、国立音楽大学声楽科卒業を経て、東京学芸大学大学院音楽コースを修了。2015年10月、東京二期会オペラ劇場「ダナエの愛」でオペラデビューを果たした後、数多くのオペラコンサートに出演しています。遊音楽企画代表としても数多くの公演を企画・主催しています。