2017年09月26日
東陽小で「語りと尺八を聴く会」

東陽小学校(建部彰生校長)で刈谷市在住の岡部美由紀さん(61)と後藤智子さん(51)による「語りと尺八を聴く会」が開かれました。
岡部さんは、現在NPO法人「語り手たちの会」会員。海老出身の岡部さんは大学入学で刈谷市へ。結婚後も刈谷市に住み、社会教育センターで「語り」を学びました。語りは読み聞かせと違い暗記して行います。刈谷市の小中学校で30年ほど語りのボランティアを続けています。昨年12月、母校鳳来中学校で後藤さんとともに語りの会を開催し「いつか母校で語りの会を開きたい」という夢を叶えました。
尺八演奏の後藤さんは、竹保流大師範磯村琴保に師事。「風の会」会員としてボランティアの尺八演奏を続けています。
この会は、低学年向けと高学年向けの2部に分け、それぞれ内容を変えて行われました。岡部さんは、東陽小校区に残る「保木沢と怪物」「請井だ!荻野だ!」などの伝説や民話を再話。「ギアッコ少年と豆」「狐の提灯」などの話とともに子どもたちに優しく情景を映し出すように語りました。
後藤さんは、秋にちなんだ「虫の声」「もみじ」などの童謡などを演奏。きれいな音色が体育館に響きました。
岡部さんも後藤さんも「子どもたちが集中してよく聴いてくれ、楽しい時間を過ごせました」と口を揃えていました。
高学年向けの語り、尺八演奏の最後には、岡部さんが東陽小校区地域の4つの話をし、黒沢田楽で自ら撮影したスライドを上映しました。
黒沢田楽の数少ない伝承者・荻野豊さん(72)も出席し、映像に見入っていました。