2017年09月22日
設楽原の彼岸花・彼岸花の秘密
20日から彼岸の入り。26日までの7日間がお彼岸です。明日23日は秋分の日、彼岸の中日です。
彼岸の時期には彼岸花が咲きます。今年は明日の彼岸の中日がピークに当たりそうです。
<彼岸花について>
ヒガンバナは普通6個の花が咲きます。1つの花は、花弁が6枚。雄しべは6本、雌しべは1本です。日本のすべての彼岸花は、遺伝子が同じ。種子では増えないので、中国から日本に持ち込まれた1株から、日本全国に株分けされたものだそうです。
球根は地下の「栄養貯蔵庫」です。でも、ヒガンバナは有毒植物。食べると、吐き気や下痢、ひどい場合には死ぬこともあるそうです。ただ、長い時間水にひたせば無害にすることができるので、飢饉や戦争中など、非常時に食用になったこともあります。
水田に多く見られますが、モグラなど田を荒らす動物がヒガンバナの毒を嫌うためとか、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まない。そのためにモグラが来ないとも言われています。
ではどうやって栄養をためるのでしょう。植物は、光合成をして栄養をためます。花茎がのびていた球根から、今度は変わって葉が伸び、周りの植物たちが枯れた冬に、光をたっぷりとひとりじめします。翌年の春までせっせっと光合成をして、地下の「栄養貯蔵庫」にしっかり栄養をため込むのです。