2024年11月04日
千郷中で「ちさと防災の日2024」

防災教育に力を入れる千郷中学校(生徒数282人)で2日、「ちさと防災の日2024」が実施され、千郷地区防災連絡会(古本喜之会長)などの協力の下、生徒らが企画し模擬災害体験などを通して、非常時に自ら考え行動するためのスキルを学びました。
この日参加したのは防災連絡会会員、PTA役員、市行政関係者、自衛隊員に有教館高校生8人を含む約60人。防災講話・体験、救命講習、防災なぞとき、避難所運営訓練など、生徒への指導、助言を行いました。
最も力を入れたのは避難所運営ゲーム=避難所HUG(ハグ)で、1年生は教室で班別に避難者カードを使った模擬運営ゲームを行った。過去経験者の2,3年生は、今回初めてリアルHUGを体験しました。
体育館を避難所として行われ、生徒たちが避難所を設置し、参加した大人たちがカードに書かれた避難者にふんして生徒の誘導に従いました。大地震が起き、中学生だけがいる千郷小体育館様々な避難者が続々と避難してくるという想定で、緊張感漂う中で始まりました。高齢者、病人、妊婦、外国人などの人により場所を決め、トイレ、救援物資など様々な対応をしていきます。最初、迷いながら対応していた生徒らも、次第に考えを出し、積極的に動けるようになっていきました。
この日の活動を企画したのは防災委員たち。防災委員長の四ツ谷星奈さん(3年)は「初めてリアルHUGをやった。みんなが協力して学ぶことができた」と話し、副委員長の林田修弥さん(3年)も「最後までやりきれてうれしい」と述べました。リアルハグを中心になって進めた梅田倫之助さん(3年)は「役割分担が大切。災害はいつ起きてもおかしくないので日々備えていきたい」と語りました。
古本会長は「素晴らしい訓練になった。振り返りで大人から多くの意見が出てきたのもよかった」と振り返りました。
榊原ともみ校長は「『助けられる人から助ける人に』の合言葉を実感する日になった」と目を細めました。



