2023年08月21日
第32回新城薪能(たきぎのう)③最終・・・能「小鍛冶」
19日に新城文化会館小ホールで開催された新城薪能(新城市、市教委主催)。
最後に、能の「小鍛冶」が披露されました。
「小鍛冶」は、帝から剣新造の命を受けた剣刀匠として名高い三條小鍛冶宗近(さんじょうのこかじむねちか)が相鎚を打つ者がいないため、氏神の稲荷明神に助けを求めて参詣します。そこで不思議な少年に出会い、励まされ、相鎚を勤める約束を受けます。家に帰り礼拝すると、稲荷明神のご神体が狐の精霊の姿で現れました。少年は荷明神の化身でした。明神の相鎚を得た宗近は、無事に剣を鍛え上げ、名剣「小狐丸」を完成させたという話です。きびきびした動きと爽快な謡は見る人を飽きさせず、観衆は能の世界を堪能していました。