2022年12月28日
鳳来山東照宮参拝記念の通行手形販売
国指定重要文化財の鳳来山東照宮。東照宮への参拝記念の「通行手形」販売が徳川家康生誕の12月26日から、新城市門谷の販売店などで始まりました。税込み660円で、来年12月26日までの1年間限定。
通行手形は、縦横8㌢、厚さ3㌢ほどで、ヒノキを使った愛知認証材。表面には「開運・通行手形・鳳来山東照宮」と書かれ、裏面には抜粋した「東照公御遺訓」が載せられています。手形を東照宮に持参すると、参拝印を押してもらえます。
江戸時代、東照宮に参拝するには通行手形が必要で、許可を得た人だけが紙の緒の草履に履き替え石段を上りお参りすることができたそうです。幕府にとって東照宮がいかに重要だったかを示す通行手形に、今回光が当てられました。
家康と東照宮には深い関わりがあります。『東照社縁起』によると、家康の父母である松平広忠と正室於大の方が、子のできないことを憂い、祈願のために夫妻そろって鳳来寺に祈願したところ、まもなく家康を身ごもったとされます。その話を知り感銘を受けた家光が家康公をお祀りする東照宮建立を計画し、家綱が1651年に社殿を竣成しました。
手形の製作、販売を行ったのは、鳳来寺山頂店三代目の井出村仁美さん。大河ドラマ「どうする家康」放送を前に、東照宮、新城キッコリーズ、昭典木材などの力を借りて製作し、あいち家康認証ロゴも使用しています。
井出村さんは「昭和のおみやげ感のあるものができた。手形を手に東照宮の歴史や家康を思い、参拝の記念にしていただけるとうれしい」と話します。
手形の販売は、丸山荘鳳来寺山頂店、おかめ茶屋、かさすぎ、観来館で行っています。