2022年10月21日
農業関係者が「地域ぐるみの獣害対策」学ぶ
愛知県立農業大学校(岡崎市美合町)主催の農業者生涯教育研修「地域ぐるみの獣害対策」がきのう20日、新城文化会館で開かれ、農業関係者ら約30人が獣害対策について学びました。
最初に、新城設楽農林水産事務所農業改良普及課の安井俊樹指導員から、「新城市の地域ぐるみの獣害対策」のテーマで、中宇利地区での取り組みを例に「柵の維持管理ができる集落の育成」について説明がありました。住民みんなで見回り、獣害の見える化を実施し、普及指導員と集落代表者が協力し、集落座談会を開きました。住民で話し合って柵の設置計画、維持管理体制ができ、住民の意識も向上したそうです。今後獣害に強いモデル集落の波及を進めるそうです。
次に、「獣害対策の実際」として、NPO法人愛猟の鈴木康弘さんが、捕獲だけでは獣害被害は防げず、正確で詳しいデータを集め、共有し、それをもとにした対策の必要性を強調しました。捕獲強化時期の見直し、農家ハンターの育成、特産品などの地域活性のための施策など、多くの課題についても述べました。
研修では、県森林・林業技術センターの狩場晴也技師による「ニホンジカの生息状況と対策」、県農業水産局農業振興課題野生イノシシ対策室の辻井修室長補佐による「愛知県の鳥獣被害防止対策について」の講話もありました。
Posted by ナツ at 17:08│Comments(0)
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