2020年12月23日
築170年の古民家で古民家再生DIY「しんしろ木の学校」
古民家のリフォームを自らの手で行う古民家再生DIY「Do It Yourself(やってみよう)」を進める新城市吉川の築170年の古民家=福井信雄さん宅=で20日、NPO法人奥三河田舎暮らし隊(戸田由信代表)主催の「第2回しんしろ木の学校」が開かれました。
参加したのは、県内外から応募した若い男女23人と大工らスタッフ10人。そのほかの関係者10人も加わりました。
参加者がプロの指導を受けながら床貼り作業を行うもので、初めて体験する参加者が多く、使い慣れない道具に悪戦苦闘していました。しかし、プロたちの指導を受けながら作業を進めるうちに次第に上達し、笑顔も溢れるようになりました。
金城学院大学で図書館長を務める国際情報学科・大橋陽教授は4人の女子学生を連れて参加。教授は「様々な社会問題解決や産学官連携などにつながる可能性の高い取り組み。こういう機会をつくっていただいたオーナーや関係者の皆さんに感謝したい」と話してみえました。
学校は、11月に初開催して解体作業を行いました。今後は壁塗り、土間の三和土(たたき)仕上げなど、全6回行われる予定です。
今年5月に豊橋市菰口町からここに移住してきたオーナーの福井さんは「多くの方に来ていただき、古民家や自然を楽しんでいただくことは自分たちがやりたかった夢。出会いが出会いを呼び、輪が広がっていいイベントになっている」と笑顔でした。
共催の戸田工務店・戸田幸志専務は「定員を超える応募があり、人気に驚いている。初めて会った人が助け合い、交流を楽しんでいて、これからの建築の新しい形の一つだと感じる。この交流の輪をさらに広げていきたい」と手応えを語っていました。
福井さんの古民家は、元・日本航空機長「グレートキャプテン」こと、航空評論家の小林宏之さんの生家。母屋134㎡(約41坪)、離れ77㎡(約23坪)いずれも2階建て。母屋は築160年近い。敷地には樹齢600年のムクノキがあり、古民家にやさしく寄り添っています。