2021年10月16日
きょう「オレンジベンチプロジェクト」がありました
認知症の人と家族、支援者らがたすきをつなぐイベント「RUN伴(ランとも)」を新城市で開催している同実行委員会(原田郁代代表)がきょう16日、コロナ禍を考慮した「オレンジベンチプロジェクト」を長篠の「ふれあいパークほうらい」で開催しました。
認知症に限らず「寛容で包括的な共助の地域社会づくり」を目指す実行委員会は、コロナ禍でたすきリレーができないことから「新型コロナにRUN伴の灯を消されてはいけない」と、認知症の人はもちろん、高齢者、身体不自由者、市民らが気軽に腰掛けて休憩し、会話や交流ができるベンチの製作を企画しました。
きょうのイベントは、検温、消毒、連絡先記入の上、マスク着用で行われ、20組の仲間、親子ら78人が参加しました。組ごとにベンチキットを配られた参加者たちは、説明に従いドライバーを手に組み立て3人掛けベンチを製作しました。きのうまでとは違い涼しい日でした。でも、参加者の額には汗がにじんでいました。ベンチのメーンカラーは認知症支援のカラーのオレンジ。最後に、花島愛弥さん(20)が描いた牛やキリンなどの絵とメッセージ「誰もが暮らしやすい街づくりに向けて」が入ったプラカードを取り付け完成させました。
原田郁代代表は「みんなが一つになって幸せな気持ちになれるのはうれしい。来年につながる良い出会いになった」と笑顔でした。
このプロジェクトには、新城ロータリークラブも創立55周年記念事業として協賛金とイベント参加で協力。参加した原田幹也会長は「いっしょに汗を流す活動はいい。設置されたベンチが認知症をはじめ市民が話し合い、助け合う場の象徴になればすばらしい」と話していました。
ベンチ20脚はこの後、市役所、オレンジピント、まちなみ情報センターなど市内14箇所に設置されました。今後SNSなどで広報していくそうです。