2024年02月15日
野田城の戦い関連の物故者供養会開催
野田城主菅沼氏三代の墓がある豊栄の大洞山泉龍院で11日、野田城の戦い関連の物故者供養会(もっこしゃくようえ)が開かれました。
武田信玄が東三河に攻め入った「野田城の戦い」から450年を迎えた昨年に続いての開催で、主催の地元行政区長やちさと郷土研究会(鈴木孝始会長)会員ら41人が参加しました。
供養会では初めに、会員の丹羽貴裕さんによる講演が行われました。野田城の戦いの概要、野田城の戦いに至るまでの経緯、供養会の意義についての解説がありました。戦いの際には、地元領主が徳川方、武田方などに分かれ、領主同士で争いあったそうです。1902年に地域で疫病が流行し、地元の長老が泉龍院の和尚に相談し、戦いで亡くなった将兵を慰霊する提案により供養会が行われていたことなどが説明されました。
講演後、供養会が行われ参加者による焼香が行われました。その後、野田城籠城の際の城主菅沼定盈ら三代のお墓や大野田城など、関連ある寺や城址8箇所で献花と焼香を行いました。
会員らは「地域の歴史を知り、地域を次代へつなぐためにも、毎年この会を開いていきたい」と話しています。