2021年11月10日
「八名丸里芋」出荷最盛期
あいちの伝統野菜「八名丸里芋(やなまるさといも)」が収穫シーズンを迎えています。今シーズンは目立った乾燥障害なども無く、作柄は例年並み以上だそうです。
JA愛知東(海野文貴組合長)の八名丸さといも部会長・山本松宏さんの32㌃の畑(石田地内)ではきょう10日、収穫が行われました。鍬で掘り起こすと、20から30個の芋がついた1株約1・5㌔の塊が出てきます。今年購入したという里芋分離機「子ばなれ君」を使って芋をばらばらにし、それを乾かしました。里芋はJAでSから2Lまでの大きさに選別・出荷されます。
山本さんは「里芋は乾燥に弱い。今年は夏雨が多かったので、出来はいい」と笑顔でした。里芋は連作障害が出やすいので、3年に1度栽培し、後の年は稲作を行うそうです。
副部長の今村豊夫さんもみえていました。里芋の唐揚げもおいしいことを教えていただきました。
八名丸里芋は、旧八名村(同市)で1940年頃から栽培されていて、地名と丸々とした形にちなんで名付けられました。肉質が柔らかく、もちもちとした食感で粘り気が強いのが特徴。同部会の会員は84戸。市内一鍬田、石田、杉山など約7㌶の畑で栽培。昨年度出荷実績は26・5㌧。すでに今年の出荷は始まっていますが、本格的な出荷は10月下旬から12月下旬まで。本年度出荷予定は25・4㌧。